野菜をおいしく
野菜を無理に多く食べようとすると反動でイヤになる。
ということで、おいしく食べる秘訣を貼っておく。
http://www.asahi.com/and_w/life/TKY201302250151.html
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冷蔵庫の野菜室に半端に残っている野菜ってありますよね?半分のニンジンや玉ねぎ、2~3個のミニトマト、添えものにしたパセリやクレソン、お弁当用にと思っていたホウレン草……。撮影や試作では当然ですがレシピどおりに作るため、「余るから入れてしまおう!」とはいかず、野菜の切れ端がどうしても残っていくのです。
さあ、ではそれらをどうするかというと、ほとんど全てを刻んでポタージュにします。冷蔵庫にあるもので作るわけなので、その時々で出来上がる色合いも味も濃度も違います。時に鮮烈なオレンジであったり、光の入らない森に迷い込んだような深い緑であったり、はたまた新緑のような薄緑であったり。わぁお!と思うようなコクのある味わいでも、また同じ味にたどり着くことはないのです。それはとても楽しく、半端な野菜の種類が多ければ多いほど、複雑な味と色合いのポタージュができるというわけです。
ポタージュというとバターや生クリームが濃厚で重たいというイメージですが、いえいえそんなこともないのです。バターや生クリームや牛乳を使わなくても、そして固形のブイヨンなどの旨味を使わなくても、少しのオリーブオイルと水やかつお出汁で濃厚な味わいのポタージュは作れます。
それには少しばかりコツというか、約束があります。鍋に野菜とオリーブオイルを入れたら、ひとつまみかふたつまみの粗塩を入れ、ざっと混ぜたらフタをピッタリ閉めて弱火に3分ほどかけます。そうすることで野菜から旨味がジワジワと引き出され、水だけでも十分おいしい出汁になります。野菜の水分を利用して旨味を最大限に引き出すのです。
野菜をざっと炒めてすぐに水を入れてしまうとなんともぼやけた味にしかならず、ついつい固形などのブイヨンに頼ってしまいます。でもまず野菜を十分蒸すことで、こんなに?というほど旨味は出てくるのです。
野菜の旨味が少し物足りないような時は、かつお出汁を加えるとグッと旨味が深くなります。洋風のポタージュにかつお出汁?と思われるかもしれませんが、仕上がりは和風にはならず、旨味だけがうまく作用して立派なポタージュになります。味は塩とこしょうが基本ですが、もうひと味ほしいという時はクミンパウダーなどのスパイスを入れるといいアクセントの隠し味になります。
残り野菜によってサラサラとした仕上がりになりそうな時は、ジャガイモや玉ねぎをひとつ加えるとトロリとして甘みも出すことができます。ジャガイモや玉ねぎは常備していることが多い野菜ですよね。
そう、ポタージュ作りに欠かせないものがひとつありました、それはミキサーです。どこまでも滑らかな口当たりのポタージュは至福のひと皿。ここのところ人気のバイタミックスは、アボカドの種までも粉砕できるというウワサのミキサー。アボカドの種をかけたことはありませんが、繊維の多いカブや白菜のポタージュもふわふわで驚くほどの滑らかさに仕上がります。
野菜のポタージュを作っておけば忙しい朝も体を温めることもできて、なんといっても栄養をしっかり摂ることができます。野菜不足も解消できますよ!
いつも同じレシピで定番のものを作るのもいいですが、冷蔵庫も体の中もスッキリする、こんな一期一会なポタージュを私はとても気に入っています。