本当は怖い「大成功の法則」 オボカタ問題に寄せて
いやなら無視すればいいのに、なぜか気になる理由のひとつがこれ。
自己啓発本などによく「大成功するための法則」みたいなのが書かれてるが、
基本は、
「その大成功の夢を信じて、詳細にイメージし、先にその気になってしまう」
というようなものです。
そして
>小保方氏は留学時にヴァカンティから「私のような成功者になりなさい」と言われ感銘を受けたそうです。
しかし、「研究すること」と「成功者になること」とは全く別の次元の話です。一生報われない研究者は大勢いるでしょう。
こういうことであるようです。
以前からそういった成功法則は怪しいと思ってたのですが、
その理由が
「大富豪となるよりも、大富豪のふりをしたペテン師を生みやすいのでは」
と考えられたからです。
実はそれら成功法則の実効性については、少しは効用があるだろう程度に
半信半疑だったのですが、
これでまたやはり怪しいなと思ってしまいました。
しかしオボカタ氏は、それら「成功法則」を過激に使いこなした例と
言えなくもないんですよね。
そこらが怖いところ。
なにしろ、どう考えても科学的名声は付けたしであって、
自分が世間から注目を浴びたいという「欲望」に基づいて、
一連の騒動へ至るまでの道を、ひた走ったようにも見えるからです。
ですから、
「大成功の法則」などは、やはり一応「効力」はあるとすべきなのでしょうか?
試してみるとしても、モラル面からの規制を加えた「目標」にしておいたほうがいいでしょうね。
それから相当思い込みが強いという「素質」も必要なんだと思います。
もう既に「潜在意識」レベルまで、
「自分は優秀で誠実だ。絶対正しい。それから細胞ありまぁ~す」と
信念として書き換えられてるだろうから、
「もしかして自分は間違ってるかもしれない」なんていう「自覚」は
これっぽっちもないのでしょう。
使い方を間違えると、恐ろしい地点まで行ってしまうようですね。
本当は怖いんだよ。「大成功の法則」。