映画の死と新地平
仮にも映画評論家を名乗る人物が、既にスマホで映画見てたとは・・・。
知らなかった。多分そうだろうとは思ってたが。
完全に本職の専門とする映評書いてるわけではないので、こういった「告白」も可能になってるのかな。
以前なら、こういう現象が見られると
「映画の死」などと言われてたものだ。
しかしこっちのほうがもう「主流」と言っておかしくないだろう。
もはや、場所とサイズを選ばない。
映画館至上主義はもう成立しない。
それを哀しんでももう仕方ないだろう。
次は「時間」からの自由ではないのか?
細切れに見るのはもう当然となってるか。
映画は長すぎるということで、短くしてしまうというのは出現するのか?
映画がもう特別ではなく、動画のひとつとして横並びにされてしまった現在、
短い面白動画ばっかり見てる人たちってのは、もう既にそれを「達成」してるのかもしれないね。
>十余年前、酒席の預言者が「もう少ししたら皆が携帯電話の小さな画面で映画を観るのが普通になる時代が来るよ」とのたまうので、そんな寒々しい近未来SFみたいな時代ははるか先の事よとたかを括っていたら、今やそんな自分が最も熱心にスマホやタブレットで夜な夜なベッドにもぐりこんでの映画鑑賞を日課としている。どんなにくだらないものでも映画と名のつくものは劇場で観るものだという映画館原理主義者であった私にしてからがこのていたらくで、ひとはこの「利便性」の誘惑には到底抗えないものである