厳しい現実、僅かな成功例
こんな厳しいばかりの現実を述べておいて、
その後に僅かな身近な成功例を述べても、殆ど無意味というか・・。
まあいいや。
厳しい現実が分かったということで、
気合を入れることにしましょう。
しかし結局は、キャリア再構築でも何でもさせて
多くを働かせて、多くを消費させるというのが経済の成功モデルである。
だから社会をそっちにシフトさせるべきだと思うね。
「エコ優先であって、もうそんな経済成長重視の社会ではない」
などという優等生的自覚をしてるのは、
経済の本当の当事者ではなかったりするわけで。
一般大衆には、そういったエコ重視のコンセプトなどを強制しながら
経済トップの当の本人たちは、実は自己利益しか考えてないよ。
もうその前提からして、差がついてるんじゃないのかな。
<米国発:第4回>「グローバル人材」になるため難しく考えないこと 〈東京IT新聞〉|dot.ドット 朝日新聞出版
>スピードが極めて早いからこそのリインベンティング能力
米国では各企業が進める作業のIT化による人員削減や、低賃金英語圏へ向けて急速に展開される業務アウトソーシングにより、スキルや経験が陳腐化するスピードが極めて早いのが現状です。
そのため、自分の会社や職種があっという間に衰退するような現象があらゆる産業で起きています。だからこそ年齢に関係なく「リンベンティング(Reinventing)」、つまり新たにやり直す能力が必要になると考えています。
私の住むロサンゼルスは映画スタジオが多く、映画産業が多くの雇用を生み出していました。私の友人も銀行員を辞めて「自分の好きな事で食べて行く」と言って、専門学校まで通って晴れてCG(コンピューターグラフィック)アーティストになりました。
初めの頃は順調に仕事が入って来ていましたが、リーマンショック以降はCGの仕事の多くが急速にインドへアウトソーシングされることになり、ロサンゼルス現地の仕事は激減。ここ5年もしないうちに時間給はおおよそ3分の1程度に落ち込んだそうです。
しかも1年のうち半年間は“職無し”という状態となっています。そんな彼ですが、今ではオンラインMBAで学び、新たな領域で再挑戦する気構えです。他の知人にも50歳を過ぎて仕事を辞め、エグゼクティブMBAに通いキャリアをやり直した人物もいます。
雇用の不安定を補うためのチャンスは開かれている
近年ではコーセラのように、米国の一流大学が提供するカリキュラムを無料や低料金で受講できるオンラインプログラムも充実しており、雇用の不安定を補うべくやる気さえあればキャリアを変えるチャンスは年齢に限らず与えられています。
日本もかつての花形産業があっという間に衰退する様子が日々ニュースで伝えられています。グローバル化の波に飲まれた瞬間に安定などと言うものは存在しなくなります。
安定思考で日本では公務員が人気職種になっているそうですが、日本経済の破綻が絵空事ではなくなっている現在、公務員が安定職業などと決して思えません。
年齢などを気にせずに色々なツールを活用し、自分のキャリアを時代に合わせて再構築出来るポジティブな精神が凄まじいスピードで進化し続けるグローバル社会では重要になると考えます。
当然ながら採用にて年齢差別を無くすような法的整備が政府主導で取り組まれて行くことが大前提となるでしょう。
会社にとらわれずチャンスをうかがうリスクヘッジ能力
産業の浮き沈みのスピードがとても激しい社会のため、米国では多くの人間が雇用や将来に不安を抱えているのが現状です。
抗うつ剤の処方量が過去20年で4倍に増えているとのデータがあります。経済的不安がうつの主要因になるのはどこも同じであるようです。
そのため、米国では雇用の不安定さを、お金稼ぎの方法を多様化することによってリスクヘッジする傾向が見られます。日本人に比して投資が一般的であるのもその一例ですし、米国人は普通の企業勤め人であっても本職以外にお金稼ぎの手段を持っているケースが多く見受けられます。
大手企業に勤務しながら週末をスマートフォンのアプリ作成にあてて、最近実際にアップルとの契約に漕ぎ着けた友人もいます。